Re: 書籍全体についてのご感想 ( No.1 ) |
- 日時: 2004/07/07 14:00
- 名前: 海上周也
- 心理療法(精神療法)を中心とする臨床心理士の世界と、薬物療法と精神療法の2つの手段を使い分ける精神科医の世界の違いが、この本を読んで始めてわかったような気がします。これまでの多くの類書では、それが臨床心理士によるものであれ、精神科医によるものであれ、「自分が日常的な職務としてやっていること」と「(日常的には頻繁にやっていないが)本当は一番やりたいと思っている内容」が混在していて、読者としてどこまで信用できるのかが疑わしかったと感じています。私自身は、シンクタンクで人事・組織分野のコンサルティングおよびリサーチをする研究員ですが、日々のクライアントとの仕事の中で、クライアント企業の人事・組織的な課題をどう見立て、それに対する有効な解決策をどう組合せて制度設計するか、という点に心配りをしています。クライアントが個人(患者)であれ、組織(集団としての人間)であれ、臨床心理士や精神科医の仕事と私の仕事には共通点がたくさんあると感じています。
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Re: 書籍全体についてのご感想 ( No.2 ) |
- 日時: 2004/09/19 18:42
- 名前: よう
- 精神科医と内科医,どちらに進むか迷っているさなかに拝読させていただいています.よくまとまっていて読みやすく参考になりました(特に4章など).ただ,先生の言葉を借りるならば「もっと子供な疑問」に答えて欲しかったです.たとえば・・・
@どうして精神科では説が百花繚乱で,それぞれ違う事を言う人がいるのか?
Aそれが仕方ないにしても,精神科全体の風潮として治療や診断に関して,standardizeしよう,あるいは客観性・普遍性をもたせようとする努力(例えば信頼できるEvidenceを積み上げようとする努力)はされているのか?
B個人はやはり社会の中で存立していると思うが,社会から切り離して入院治療をすることは,特に精神科の場合,自然な治癒機転をかなり妨げるのではないか?
などなど・・・
先生のご本は非常によくまとまっていると思います.ただしよくまとまっていてもこれが限界なのだろうか?と考えてしまいます.もっと精神科領域というのは,わかりやすく,標準化された言葉でシンプルに表現できないものなのでしょうか?
自分自身,精神科に強く惹かれています.しかし現状の精神科の医療状況を鑑みるに,自分が何をやっているか分からなくなりそうで怖いのです.
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Re: 書籍全体についてのご感想 ( No.3 ) |
- 日時: 2004/09/28 22:37
- 名前: kukuru
- ここに書き込みしている方はなんだか知識が豊富な方が多いみたいで恐縮なのですが、、、
私は熊木先生の本は5回くらい読みました。というのは、一度読んだくらいではこの本は理解できないと直感したんです。ただ、読めば読むほど面白くなってきましたね。1回目では意味がよく分からなかった内容の謎が解けていくというか,,,。 そんな気持で読みました。
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Re: 書籍全体についてのご感想 ( No.4 ) |
- 日時: 2004/10/26 16:40
- 名前: アント
- 私も何度も読んだんです!
実はそんな人多いのではないでしょうか。 すぐわからなくても恥ずかしくはないと思います。 いろんなところに散りばめられている言葉が、長い時間をかけてじんわり効いてくる、というか・・・。 先生は若いですが、すごく人生の年輪を感じます。 私の人生の先の先にまで、この本が影響を及ぼしていきそう・・・、今そんな予感がしています。 
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Re: 書籍全体についてのご感想 ( No.5 ) |
- 日時: 2005/01/17 07:09
- 名前: KOZIKI <hinanana@m8.dion.ne.jp>
- もう、ひさびさに精読いたしました。デパス舐めながら・・・とにかくそんなには売れないとおもいますがエンターテイメント性がないんで文学でいえば純文学かな。芥川賞差し上げたいくらいです。選考委員ならば、これから精神科医を志す若者はこの著作をバイブルのように熟読し臨床現場で落ちこんだ時は何度も何度も熊木先生の本を開いてモチベーションアップを図る。そんな読まれ方がされるのかな。たぶん
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