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臨床感覚の広場が運営する掲示板

「臨床感覚の広場」には、現在3つの掲示板があります。

このうち、柱と言ってもよいのが[精神科薬物の官能的評価 掲示板]です。
管理人・熊木が提唱する「精神科薬物の官能的評価」について、啓蒙・体験談・考察を目的とした書込をしていただけます。

[熊木徹夫著『精神科医になる〜患者を(わかる)ということ』掲示板] は、熊木徹夫の著作『 精神科医になる〜患者を(わかる)ということ』を読んだ方々が語り合うための掲示板ですが、現在は書込は中止しています。閲覧のみ可能です。

[精神科よろず相談箱]は、精神科に関わる相談事について書込をしていただける掲示板です。
ただ、不真面目な書込を防ぐため、登録会員のみとさせていただいています。

精神科薬物の官能的評価 掲示板(無料)

精神科薬物の官能的評価BBSへ

精神科薬物の服薬、あるいは投薬体験のある人々による主観的感覚を大切にした掲示板です。
これらの体験や感覚の集積が、今後の臨床に大きな影響を及ぼすでしょう。

*掲示板ご利用にあたってはこちらの利用規約
  必ずお読みください。


現在の精神科治療は、薬物を使用せずには、ほとんど行えなくなっています。
精神科医は患者さんに出会い、その患者さんの主観的な訴え・客観的な見立てを統合して、その患者さんの苦痛を軽減するのに最もふさわしいと考えられる薬物を処方するわけです。
しかし、この当たり前のことが難しい。
その難しさとは・・・

  1. 精神科薬物の性格を理解する
  2. 患者さんの病状を把握し、その病状にふさわしい薬物をマッチングさせる

そのいずれにおいても、独特な困難が伴うことだと説明できます。
薬物使用前に精神科医にまず与えられるのは、精神科薬物の薬理学的作用についての説明、そして、疫学的(統計学的)データの2つです。
薬理学的説明とは、脳内で薬物がどのようなメカニズムで働くかといった説明(仮説の場合もある)で、疫学的データとは、多数の類似した病状を持つ患者さんに、同一薬剤を均等に投与すると、どのくらいの割合で効果が現れるのか、副作用が出るかといった情報です。
これらの情報が重要なものであるのは言うまでもありません。

しかし、精神科薬物の薬理学的作用には、まだ未解明なものが多く、患者さんに用いられた結果から割り出された仮設の域を出ないものも多くあること、データはMass(集団)で調べられたもので、その結果を個々の患者さんの病状に直ちに当てはめられるかどうか未知であることなども踏まえておかなければなりません。
実際は「使ってみなければ分からない」ということが良くあるのです。原始的ではありますが、「薬物の手触り」こそが臨床におけるキモとなります。

すなわち「習うより慣れろ」というわけで、最終的には、大方の精神科医は自らの経験を当てにしているのが現状です。
実際に患者さんに処方し(あるいは自ら服用し)、試行錯誤を繰り返しながら、その薬物の持つ特色をつかんでゆく。この日常当たり前のように行われている行為を、「薬物の官能的評価」と名付け改めて評価し直してみたいのです。

具体的には、治療者・患者双方の五感を総動員して浮かび上がらせたもの(薬物の色・味わいといったもの)や、実際に使用してみた感触(薬効)、治療戦略における布置(他剤との使い分け)といったものです。
これは日頃おおっぴらに語られることがあまりなく、各々の精神科医の胸の内に秘められているか、非公式に医局の片隅などにおいて呟きあわれているのだろうと推察されます。
EBMの流行により治療者の主観が不当に過小評価されている感のある現在、あえてこれらの情報集積が成されてよいものと考えます。こうした方法論は生体のダイナミズムに対するには、いつの時代においても不可欠だと思われます。

また、もう一つ重要なことがあります。他ならぬ患者さん側の服薬体験についての感想です。もちろん、処方した精神科医は患者さんの持つ感想をすくいとって治療に反映させようとするはずですが、万全とはいかないものです。(精神科医は患者さんの体験を想像する能力に長けていることが多いですが、患者さん本人になりかわることは出来ないからです。)
治療者である精神科医と患者さんとの双方が、薬物を介した主観的体験を互いに持ち寄りあうことは、精神科医療全体にとって有益なことだと私は考えています。

上の趣旨に賛同される精神科医、ユーザー、薬剤師、他の臨床関係者にこのコーナーへ書き込んでいただきたいと思っています。
多数のご参加をお待ちしています。

*追記:ただ、このところ巷で見られる、一部のマニアによる精神科薬物の放埓(ほうらつ)かつ、乱脈な服用(私は「嗜薬」(しやく)と読んでいます)には、心を痛めています。このデータベースが、一定のモラルを持った方々によって共有されることを期待しています。

*「薬物の官能的評価」および「嗜薬」については、『精神科医になる〜患者を〈わかる〉ということ』の第1章および第5章に詳述しています。そちらもあわせてご覧頂きたいと思います。

なお、このコーナーは、皆様の問合わせに熊木が応じるものではありません。また、このデータベースの著作権は熊木に帰属します。あらかじめご了承ください。




熊木徹夫著『精神科医になる〜患者を(わかる)ということ』掲示板(無料)

  *現在、本掲示板は新規投稿を受け付けておりません。閲覧のみ可能です。

精神科医になるBBSへ  

私のとりあえずの臨床についての考えは、この中に提示しました。
是非一度、本書を御覧の上ご意見ご感想をお寄せください。

*掲示板ご利用にあたってはこちらの利用規約
  必ずお読みください。

こちらのコーナーでは、熊木徹夫著 『精神科医になる〜患者を〈わかる〉ということ〜』についてのご意見・ご感想などを皆様で交わしていただくための、談話室となっております。
『精神科医になる〜患者を〈わかる〉ということ〜』の各章、各節、書籍全体について、皆様のたくさんのご意見・ご感想をお待ちしております。
私は精神科医の熊木徹夫です。
当サイトでは、新刊書、熊木徹夫の『精神科医になる〜患者を〈わかる〉ということ〜』(中公新書)を紹介しています。
熊木が精神科医として、医療に従事する中で思い至った数々の重要な事柄を読者の皆様に問題提起した、これまでにありそうでなかった本です。

本書は全体が全10章で構成されており、各章がひとまとまりになっております。どこから読んで頂いてもお楽しみいただけます。
精神科臨床に多少なりとも関心を持たれている方であれば、何か心にとまる事柄があることでしょう。
是非、お見掛けになりましたら、手に取ってみてください。

アマゾンで本書はご購入いただけます。こちらをクリック!!

もし、皆様が私と問題意識を共有していただけるとしたら、私、熊木にとっても大変嬉しいことであります。是非、ご購入をご検討ください。
さて、当サイトには、本書『精神科医になる〜患者を〈わかる〉ということ〜』(中公新書)の感想・談話コーナーがあります。

第1章〜第5章および補章の各章節について、またはこの本全体についての皆様のご意見・ご感想を書き込んでいただけるようになっています。本書をたたき台として、多くの方々が意見の交流をされることを期待しています。
また本書の第1章で記述しました、精神科薬物の「官能的評価」のコーナーは、当サイトの目玉です。
薬物の処方あるいは服用経験のある方たちによって様々なオピニオンが形成され、薬物の「官能的評価」という主観情報の集積がなされることにより、やがて個々の重要なデータベースが創り上げられることを期待して設けたものです。

このデータベースは、必ずや多くの方々に有効に活用されるようになるでしょう。そのためには皆様のお力添えが必要ですので、皆様奮ってご参加ください。宜しくお願いいたします。




掲示板ご利用にあたってのお願い(利用規約)

以上2つの掲示板は、皆様の情報交換コーナーです。
皆様のお役に立つデータベースが作られてゆくよう、自由闊達な意見が交わされることを望んでいます。
基本的には自由な場ですが、以下のものについては、当方の判断で、削除することがあることを、あらかじめご了承下さい。
利用者の常識と見識で、常に一定のルールを守り、楽しく意義のあるサイトに育ててください。

*また以下の条件に沿って、不適当と思われる書き込みに遭遇されましたら、サイト監修者熊木まで、ご一報ください。

  • 他人の名誉を毀損するもの、他人を誹謗中傷するもの、差別的な内容
  • 他人の財産、プライバシー等を侵害する行為
  • 著作権・商標等知的財産権を侵害する恐れがあるもの
  • 宗教の勧誘・布教活動行為(学術的な考察はOK)
  • アングラ情報関連
  • 違法行為を助長する内容
  • その他、法令に違反する行為
  • 当サイトの運用を停止もしくはそれに近い状態に至らせた行為
  • 当サイトの運営を妨げ、もしくは信頼を毀損する行為
  • その他、当サイトが不適当と考えるもの

また、このコーナーには原則として、熊木徹夫自身が参加することはありません(が、不当な書き込みに対し、警告を発する事があります)。熊木に直接臨床についての質問がある方および、このサイト自体についてのご質問は、[お問合せ]のページにてお願いいたします。
管理者が書き込み内容を一般常識と照らし合わせて慎重に審査し、それでも目に余ると判断を下した場合のみ、書き込みをした会員に通知することなく記事を削除する場合があります。
また、再三の注意にもかかわらず、同じような行為を繰り返す利用者には会員資格の剥奪をする場合もありますことをあらかじめご了承いただきます。

*サイト自体についてのご質問には、なるべく早く応答します。臨床についてのご質問には、個別に応じることはできません。御了承ください。
上記の事項に該当する書き込みを発見された方は、速やかに管理者へお知らせください。

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